インクジェット プリンタは、細かいインク滴を紙面に吹き付けることによってテキストやグラフィックを再現します。インクジェット プリンタはカラーまたは黒のインクで印刷できます。インク カートリッジを定期的に交換する必要がありますが、インクジェット プリンタは比較的安価であるため、家庭用に購入されることがよくあります。一部のインクジェット プリンタは、高品質の画像や詳細なグラフィックを再現できます。

レーザー プリンタは、細かい粉状の物質であるトナーを使用してテキストやグラフィックを紙面に再現します。レーザー プリンタはカラーまたは黒のインクで印刷できますが、カラーのレーザー プリンタは通常比較的高価です。黒のインクでしか印刷できないレーザー プリンタは、モノクロ プリンタと呼ばれることもあります。

レーザー プリンタは、一般的に容量の大きな給紙トレイを備えているため、インクジェット プリンタのように頻繁に用紙を追加する必要がありません。また、ほとんどのインクジェット プリンタよりも 1 分あたりの印刷ページが多く、カートリッジあたりでもより多くのページを印刷できます。つまり、大量に印刷する場合は、レーザー プリンタの方が印刷ページあたりのコストを抑えることができます。

ドキュメントのファックス、コピー、スキャンも可能なインクジェット プリンタまたはレーザー プリンタは、多機能プリンタと呼ばれます。複数のデバイスをコンピュータに接続するよりも、多機能プリンタを 1 台接続する方が便利です。コンピュータの電源を入れなくても、多機能プリンタの一部の機能を使用できる場合もあります。

ほとんどの印刷オプションは [印刷] ダイアログ ボックスにあります。ここには、プログラムの [ファイル] メニューからアクセスできます。選択できるオプションは、使用するプログラムとプリンタによって異なります。一部のオプションにアクセスするには、[設定]、[プロパティ]、または [詳細オプション] リンクや [印刷] ダイアログ ボックスにあるボタンをクリックする必要があります。

プログラムに共通の印刷オプションには次のものがあります。

• プリンタの選択。 コンピュータに接続されているプリンタの一覧からプリンタを選択できます。

  
  

• ページ範囲。 ドキュメントの特定のページまたはセクションを印刷できます。個別のページまたは連続したページ (範囲) を選択するには、通常、コンマやハイフンで区切ってページ番号を入力します。たとえば、「1,4,5-7」と入力すると、1 ページ、4 ページ、および 5 ～ 7 ページが印刷されます。

  選択オプションでは、ドキュメントで選択したテキストやグラフィックだけを印刷できます。現在のページ オプションでは、現在表示されているページのみを印刷できます。

• 部数と部単位で印刷。 ドキュメント、画像、またはファイルを一度に複数部印刷できます。部単位で印刷オプションを使用すると、ドキュメント内のすべてのページを順番に印刷してから、次の部を印刷できます。

• ページ方向。 このオプションは用紙のレイアウトとも呼ばれ、縦向き (縦) または横向き (横) に内容を印刷できます。

• 用紙サイズ。 複数のサイズの用紙に印刷できる場合、このオプションによってプリンタに給紙した用紙サイズを選択できます。

• 出力または給紙方法。 このオプションは出力先または用紙トレイとも呼ばれ、プリンタが使用する用紙トレイを指定できます。これによって、各トレイに異なる用紙サイズを給紙し、保管できます。

• 両面印刷。 このオプションでは、1 枚の用紙の両面に印刷できます。このオプションは、プリンタがサポートしている場合のみ利用可能です。

• カラーまたは黒での印刷。 このオプションは、プリンタがサポートしている場合のみ利用可能です。

  
  

印刷前にどのように印刷されるかを確認するには、印刷プレビューを使用できるプログラムでドキュメントを開きます。印刷プレビューは通常、プログラムの [ファイル] メニューにあります。ドキュメントの各ページをプレビューできます。一部のプログラムでは、プレビュー モードで印刷オプションを選択し、プレビューから直接印刷できます。プログラムによっては、プレビューを閉じて、ドキュメントやプリンタの設定を変更してから印刷する必要があります。

ドキュメントをプレビューまたは印刷して、意図したとおりになっていない場合は、ドキュメントを編集するか、印刷オプションを変更する必要があります。たとえば、ドキュメントの一部しか用紙に印刷されない場合は、フォント サイズを小さくしたり、余白を少なくしたり、ページ レイアウトを変更して、再度印刷します。